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その後も、明くん主導で好き勝手される。
そんな中、ふと、明君の手が僕のシャツに移動して。
そして、上から順番にボタンを外し始めた。
「あ、ちょ、ちょっと!」
まさかそういうことまでするとは考えてなかったので、さすがに焦る。
やめさせようと、手を掴むもすぐに振りほどかれ、ぺちっと叩かれた。
「だーめ、拒否なんかさせねーから」
プチプチと外していくその顔はとてもとても楽しそうで。
どんどん僕の肌があらわになっていく。
「明くん…………」
もうやだ。
見たくない。現実見たくない。
僕はゆっくり目を閉じて、顔を覆った。
「…………」
そんな僕を見てか、明くんは手の動きを一旦止めると、僕の上にうつ伏せで寝転がる。
そして、耳元で囁いてきた。
「おっさん」
「な、なに……」
「これから覚悟しとけよ。
俺様の魅力にどっぷり沼らせて、いーーーーーーっぱい好きって言わせてやるからよ」
「うぅ……」
耳内に直に響くその聞き慣れた声も、クラクラしてくる。
「だから」
「だ、だから?」
「だから、はい、今日から早速!!」
「え、えぇー……」
その後も、明君に逆らうことができず。
僕は顔を覆いながらも、何度も「好き」を言わされたのだった。
「俺のことが?」
「………………………………好きです」
「もう一回!」
「………………………………好きです」
「あと10回言って!」
「明君、これはもはやいじめだよ……」
「あ?」
「……なんでもないです………」
結局その夜は、
明君にべったりくっつかれて、
命令されまくって、
眠くなればたたき起こされて、
一晩中眠れない、いろんな意味で忘れることができない時間を過ごした。
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