1人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・さくら。
ごめん。
実は俺、あいつに告白されてるんだ。」
衝撃すぎる発言に、驚いて顔を上げ、涼介を見る。
涼介は私を見る事なく、ひたすら前を見続けてる。
「付き…合ってるの?」
お願い。
私から涼介を奪わないで。
恐る恐る聞いてみる。
「まだ返事はしてない。
先に、さくらに話すのが筋だと思ったから。
…でも。
あいつと付き合おうと思ってる…。」
涼介の心は、もう決まってるんだと理解した。
もう何を言っても、涼介を繋ぎ止められない。
「・・・ねぇ?
私の何がいけなかったのかな?」
無理矢理 笑顔を作って、涼介に問いかける。
「…さくらは、何も悪くない。
全部俺が悪いんだ。
だから―――。
俺の事、恨んでくれていいから。」
何で涼介が辛そうに話すの?
辛いのは、捨てられた私だよ。
大好きだったのに。
大好きなのに…。
最初のコメントを投稿しよう!