天才化学者

1/1
前へ
/7ページ
次へ

天才化学者

都会の真っ只中にひっそりと存在する建物。その中の一室で左手を腰に当て、右手に何かを持っている全裸の男がいた。 ゴクゴク…。 喉ごしは良いけど、少し苦いな。口直しに何か飲み物、飲み物は…っと。おっ発見。ちょうど良いところに水がある。ひとつ貰うとするかな。 ゴクゴク。 それから3分後。 「クークッククク!」 私は鏡を見て歓喜の雄叫びを上げた。鏡に映っているのは影のように黒い人の形であった。 よーし!真っ黒に染まっている。実験は成功だ。ようやくできたぞ。夜の闇の如く、黒く染まることができる黒い薬だ。この薬を使えば、闇にまみれてどんな犯行も簡単にできる。盗んで盗んで盗みまくる。その資金を元手に巨大な秘密組織を作り、将来は世界征服するぞ。 彼こそは、すっかり悪に染まった天才化学者Drクロである。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加