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晶の心
今でも覚えてる…彼女の声……
『アキラー』 『アキラ?』 アキラー!』
『アキラ…なんで?』
『なんでって…しょうがないじゃん。だって親の転勤なんて、俺らにはど
『アキラのバカ‼︎』
このひと言で、僕の何かが崩れた気がした。勇気を絞って話したことを「バカ」で僕の彼女はくくり締めた。半年ちょいの付き合いの彼女の最後の一言が「バカ」。どうしようもない無力感に崖っぷちまで追いやられた。所詮、「バカ」ですむネクラな奴。
確かに、今考えればこんな陰キャに彼女はダメなんだ…。そんな感情の中救ってくれた友達。それが「高橋くんと田村くん」だった。新しい精神の支えでもあり、支えようとさえ思えた人物だった。だからこそ、過去のトラウマゆえの発言をしてしまったと思った。
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