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いつも
「……」
やっぱり朝はダルい。
「もうそろそろ出ないと遅刻するよ」
分かってるって。…起きるか。
朝8:20分。目を擦りながらも隼人は起きた。いかにも眠たそうなあくびをしながら学校の支度をする。
「朝ごはん、食べる?」
「いらない」
いつものように食い気味に返事をし、靴を履く。
「いってきます」
今日は遅刻だな。なんと言い訳するかなんて考えていると気づけば下駄箱だった。その時、チャイムの音が廊下に響き渡った。ヤッベ。
教室に着くといつも聞こえるクラスの声とは何か違った。誰か骨折でもしたのか?とりあえず、ドアを開ける。今日は普通に謝るか…
「すいません遅れーまし…た」
クラスのみんなが一斉にこっちを見た。が、そんなことが気にならないくらい動揺してしまった。
なんと、転校生だ。なら、あのざわめきも納得だ。
「遅いぞ、高橋。とりあえず席座れ。」
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