出会い

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神様、どうもありがとう。俺の隣にしてくれて。 今日は最悪な1日だよっ…。完全にフラグだった。 しかし、隣になってしまったからには仕方ない。 軽く触れ 「よろしく」 「………よろしく」 全然気づかなかった。いつの間に隣に…。 朝のHRが終わると、1部の人が隣の机を囲んだ。 聞き耳に立てるつもりはなかったが、隣にいる以上耳に入ってしまうものまだ。だか、情報収集にはなったので悪くはなかった。得られた情報は、転校したきっかけは親の転勤が関わっていて、学力は普通。スポーツも人並みで、カラオケが好き。自称インキャらしい。そんなふうには見えないが。あと、東京では有名人はあまり見ない。 …最後の情報はどうでもいいか。 1時間目の国語が始まってはや20分。今更だが…、 多分コイツ教科書がまだないな。しょうがない。 見せてやるか。 「なぁ、教科書みる?」 「…ありがと」 よかった。こういう場面でさえお礼が言えない奴とは付き合える自信がないからな。 こうして月日が経ち、気づけば弁当も一緒に食べるほど親しくなっていた。そのかわり問題が増えたが。 「オイ!聞いてくれよ!」 また始まった。『自慢のサユリン話』そろそろ聞き流すのすら飽きたな…。
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