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「あれれ? ソーコ先生は大人なのに知らないの? これはね。ホストクラブごっこだよ」
弓弦が無邪気に解説する。
「ほ、ホストクラブごっこ?!」
「さあ、ソーコ先生はお客役だからね。うまく演じてよね」
「は、はい……」
想子は困惑した。
ホストクラブなんて入ったことがない。
どう振る舞えばいいか分からない。
ど、どうしよう。
ドキドキ♥
……って、そこじゃない!
心の中でツッコミを入れて想子は顔を上げた。
こんな不健全なごっこ遊びは辞めさせないといけない!
想子は席を立とうとした。
しかしそこにアオイがやって来た。
想子の前にひざまづく。
「お待たせしました。当店のナンバーワンホストのアオイです」
アオイはそう言って顔を上げると同時に、微笑みの爆弾を想子のハートに投げ込んで来た。
ーードキッ!!
想子の胸の奥で爆発する。
不意打ちをくらった想子は頬を赤らめた。
ひ、ひぃぃ~~。
こ、このごっこ遊び、かなりヤバイかもです。
初日早々、ピンチです!!
【つづく】
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