番外編:那珂川くんのしたいこと
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「でもいいよ。
蒼
多
のペースで頑張ってくれればいいから」 さらりと下の名前で呼ばれて、かあと全身が沸き立つ。 「な……かがわく……っ」 「だから『敬吾』だって。──蒼多」 甘い飴玉をころがすように、愛おしげに名前を呼ばれる。めまいがするほどの幸福が襲い、背筋が震えた。
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