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「おいで」
榊に腕を引っ張られるまま、寝室へと連れて行かれる。
「めっちゃ、勃ってんじゃん。慶人の、やっぱ凄いな、デカい」
腰に巻いたバスタオルを剥がされ、俺の股間が剥き出しになった。榊が俺のモノを握って扱き始めた。恥ずかしい、そう思うのにこのまま続けて欲しくて、少し腰を動かしてしまう。
「修司って呼んでくれたらもっと気持ち良くしてやるよ」
「しゅ、修司… 」
「ん?慶人、気持ちよくして欲しい?」
「しゅ、修司… が、我慢、出来ない」
頭がおかしくなりそうだった。いや、もうおかしくなっていたかも知れない。榊を『修司』と呼び続けて、キスをしてきた修司の舌にこれでもかと吸いついた。
「慶人、俺のしゃぶる?」
一旦キスを止めて扱いている手は止めずに俺の顔を見つめて訊く。しゃぶりたい、でも自分のモノはもう限界だった。
「俺のが、もう駄目だ… 」
このままイってしまいそうで涙声になる。
「まだダメ。じゃあ慶人、上になって」
扱く手を止めると修司が仰向けに寝そべった。
「俺の顔の所に、慶人の頂戴」
ふんっと笑いながら俺の頬を撫でる。修司の足の方へ上半身を返して足を広げて顔の上に跨ると、俺は修司のモノを口に咥える。修司は下から俺のを咥えた。一瞬、腰が砕けそうになる感覚。
互いにしゃぶり合った。
どうすれば修司が気持ち良くなってくれるのか、自分のモノに置き換えて口で愛撫をする。
これまで修司のモノを何度も想像した。しゃぶりたい、しゃぶっている自分を想像しながら男同士の動画を頻繁に見ていた。こうしたら気持ちいいだろう、俺はここが感じる、そんな風に考えながら修司のモノを舐めたり扱いたりしていると、
「ああっ、めっちゃ気持ちいい!慶人、はぁっ!はぁ… フェラ…上手い、最高!」
修司に言われてこの上なく嬉しい。そのうちに、俺だけがしゃぶって修司の息が荒くなっている事に気付く。
「んんっ!はぁっ、はぁっ、慶人、すげぇ、口の中に出すぞっ!」
その言葉とともに、口の中にドロッとした液体が徐々に流れ込んでくる。修司の精液だ、一滴も残さずに喉の奥へと流し込んだ。
「飲んだの?慶人?」
「… 修司の、美味しい」
何故、そんな言葉を口に出来るのか分からない程におかしくなっている自分。好きで仕方が無い、泣きそうな位にそう思って、修司の唇に自分の唇を重ねた。
キスをしながら修司が俺のモノを扱いてくれて、直ぐに達する。
俺が上に被さってキスをしていたから、修司の臍の辺りに射精してしまった。
丁寧にそれを拭き取り、またキスを続ける。
「慶人、男とヤってんの?」
少し嫉妬している様に聞こえて胸がトクンとなる。
修司が初めてだ、キスもこんな事も。
でも修司に初めてだと思われたくなくて見栄を張り、小さく微笑んで軽く首を傾げて見せた。
ベッド横のサイドチェストからローションを取り出すと、それを俺の尻の穴に馴染ませた。使い途中のボトルである事が分かり、一瞬胸がチクリとしたがそれ以上に気持ちがいい。優しく解してくれている修司の顔が直ぐ目の前にある。
「三本、指、這入ってるからな、そろそろ挿れるぞ」
修司の動きに合わせてグチュグチュと音を立てる。ゆっくり、ゆっくり、ズブズブと修司が這入ってきて、思わず声が出てしまう。
「あっ… んっ、はぅっ!」
少しの痛みと苦しさを感じるけれど、修司とひとつになれる嬉しさの方が強い。震える手でベッドのシーツを鷲掴みにした。
「痛いか?」
優しく訊く声。
ああ、修司にされるなら、滅茶苦茶にされてもいいと涙を流した。
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