光安と桃野の場合①

1/4
前へ
/99ページ
次へ

光安と桃野の場合①

  「好きです! 俺と付き合ってください!!」  青い空、白い雲、輝く太陽。  高校3年生、連休明けの5月。  俺は人生で初めて告白をした。 「…俺で良ければ。」  いつもと変わらぬ涼しい無表情で。  透き通るような綺麗な声で。  承諾された。 「えっ…!」  まさかの返答に、俺は間抜けな顔で固まった。    どうしよう。    嘘なのに。      
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加