フェリセットの準備は完了しました

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 後日談。 「わたし、嬉しいです、先輩がちゃんと人間だったってことが分かって。それにしても先輩は演技派ですね、先輩が本気であんなこと言ってるんだと思って、わたしも本気で先輩のことをロボットとして打ち上げちゃうところでしたよ」  パクパクとおにぎりを食べている後輩は僕を見上げて思い出したようにそう言った。お昼休憩と称して僕らはフェリセットを猫の部屋から出して、隣の監視室に連れてきていた。フェリセットは宇宙旅行をしてからも以前と変わらず大人しいもので、後輩が用意してくれたサンドウィッチをぱくつく僕の膝の上でぐんと伸びをしている。 「お、きみも冗談がうまくなってきたじゃないか。やっぱりこういうところではたらく人間は心が壊れちゃいがちだから、事あるごとにそうやって冗談で自分自身を和らげていかないとね」  そう言えば、後輩はきょとんと僕を見つめて一言。
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