第2章

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「ただいまー。」 お。しゅんが帰ってきたぞ。 パタパタとスリッパの音を立てて 玄関に迎えに行って「おかーり。」 なんて言いながら抱き締められる腕に 飛び込んで、薄いセクシーな唇に チュっと自分の唇を重ねた。 「ふふ。今日も達哉居た。」 「あったりまえだろ。なんだよ。 俺が居なくなると思ってんの?」 「んー。やっぱこの腕で確かめないと 達哉はどっか行っちゃいそうな感じ。」 「おめぇ何言ってんの? 俺、しゅんがさよならって言われても しゅんの隣に居るもん!」 「やっべ!今の超クル!」 「へ?くるってなにが?」 そう言って腰に回されてた手は さわさわと降下していき、 俺の尻を揉みだしていく。 「んっんーなにやってんだよ。」 「俺今猛烈に達哉が喰べたい。」 「アホか。朝もヤっただろ。 それに俺腹減ったのー。」 「朝は朝。これはこれ。 それにヤった後の方がいい運動になって 余計飯も上手くなるぞ?」 ジィーっと熱い目で見られて 真顔で言ってのけるしゅんの手に 今日も意図も簡単に堕ちた。 「…じゃあベッド。」 「んふふ。いいよ?運んであげるね。」 そう言って片手は俺の腕の間に。 もう片手は膝裏に手をいれてきて… いわゆるこれが俗にいうお姫様抱っこ。 お姫様抱っこ!? 「おい!しゅん!俺自分で歩けるから! だから降ろしてくれ!」 「いいの。いいの。俺が運びたいの。」 「よくない!俺女じゃないもん!」 「俺にとって達哉は世界で一番 可愛いお姫様だよ。」 「………//。」 「あー達哉顔真っ赤。可愛い。」 そう言っていつの間にかベッドに運ばれてて、 ゆっくりと俺を寝転がせて、 チュっとわざと音を立てて、 額にキスを降らしてきた。
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