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第1章
「なぁ。達哉起きてる?」
「んっんー…ん~」
だよな。そりゃ三度の飯より
寝るのが大好きな俺の恋人だ。
多分眠りについてまだ6時間ぐらいか。
起きるはずないよな…。
しかし参ったな…。
これはどうしよっか。
自分の中心に熱が集まってて
自身が天を仰いでる。
この歳になって朝勃ちって
なんかすっげぇ恥ずかしい。
昨日寝る前に散々達哉とやったのに…
あーもういい!ごめん!達哉!
と心の中で呟いて
達哉のそのピンクがかった
薄い唇に口付けていく。
ちょっと開いてる口の中に舌を入れ込み
達哉の舌と絡み始める。
「んっん~…んあっ…」
まだ俺の舌には応えてくれないから
寝てるはずなのだがどうやら身体は正直で、
さきほどからジャージ越しに触っていた
達哉のモノが少しずつ反応を示してきた。
「んっん…あれ?しゅん…?ふぁ…」
「はぁ…やっと起きた。
とりあえずそのままでいいから相手して?」
「なんでー。寝込み襲うなよ!
俺…まだ眠いじゃんかよ…!」
「んー?じゃあ寝てていいよ?
寝れるならね?」
俺はそのまま達哉の身体に刺激を与えて、
眠たいと言っていた達哉には
散々啼いてもらい、
晴れて俺のも収まった。
しかし達哉の言う通り自分の欲だけのために
恋人の寝込みを襲うなんてダメな話だ。
とふと情事が終わって息を整えてる間に
そんなことが頭に浮かんできて、
とりあえずガバっと
達哉の方を向き頭を下げる。
「達哉!ごめん!」
「へ?なにが?しゅん俺になんかしたの?」
「あ…いや…寝込みを襲ってごめん!」
「んふふ。それ今更だな~。
別にもう気にしてないぞ。」
「え?許してくれるの?」
「別にもういいから。
それより腹減ったー。」
あーぁ。俺の一人騒ぎってか?
目の前の人は本当に気にしてなさそうで
足をベッドの上でパタパタと動かし
空腹を訴えてくる。
「分かった。すぐに作るから待ってて?」
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