第4章

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勝の後を追うように腰を振り、 イきそうになった瞬間中から引き抜いて 勝の腹の上へとぶちまけた。 肩で息をして倒れている勝の腕から ベルトを外してやり、 ティッシュで拭いてあげ ベッドの淵に腰掛けてタバコを燻らせる。 モワモワと煙が立ち込める中、 息が整え終わったのか勝が 起き上がってきて俺のタバコを奪ってきた。 「ちっ。」と舌打ちをして 新しくタバコに火を付ける。 「ふぅー。で?幻滅した?」 「幻滅?なにが?」 「だからさ?痛かっただろ。処女なのに。 なんの愛情も感じれなかっただろ? だから簡単に抱けとか言うなよ。」 「確かに…痛かったけど。 幻滅もしてないし後悔もしてない。」 「は?お前本当ドエムなわけ?」 「別にそういうことではないけど… 駿太になら何されたっていい。 達哉に出来ないことを俺に ぶつけてくれればそれでいい。 ちゃんと俺も感じてたしな?」 吸い終わったタバコを灰皿に押し付け 「ほら。」と財布から5万を抜き出し 俺に手渡してくる。 「お前後悔してないわけ?」 「全然?」 「頭いいくせにバカなのか?」 「うるせーな。なぁ。 これからも金渡すから抱いてくんない?」 「は?マジで言ってる?」 「こんなん冗談で言うかよ。 お前が抱いてくれる時でもいい。 俺が抱いて欲しいタイミングでもいい。 お前が達哉に惚れて大事にしてんのは 十分分かってるから。 だから金払うから抱いてくんない?」 俺のタバコを取り上げて灰皿に押し付け 太腿の内側を撫でてくる勝の手。 ザワザワと身体が震えてくるのが 自分でも分かってきて勝の手を掴む。 「勝…それで後悔しない?」 「抱いてくれない方が後悔する。」 「ふーん?じゃあ別にいいぜ? その代わりさっきお前が言ったように 達哉にヤれないプレイでするけど?」 「別にそれでも構わねぇ。 てかむしろそうしてほしい。」 「あっそ。なら月10万でしてやる。」 「月10万でいいのか?」 「まぁ最低5回はヤッてやるぜ?」 「お前ってドエスだよな?」 「お前こそドエムだよな?」 不敵に微笑みあった俺らは契約成立 といった形で貪り合うように舌を絡めあって、 お互い満足するまで離すまいと 必死に食らいつく。 頃合いを見計らって離すと 「帰っちゃうのか?」 時計を見る勝の真似をして 時間を確認すると23時。 「タイムオーバーだな。」
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