第5章

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第5章

う~ん。なんか最近おかしいよな。 なんだろう?う~ん…なにかな~? 「悠二さん。独り言?」 「へ?なぁに?珖ちゃん!」 「何がおかしいんですか? 心の声漏れてますけど?」 「え?聞こえてた?恥ずかしいね…。 なんかね?お客さん増えてる気がしない?」 今一度カウンターの中からホールを見る。 あ、たっちゃんが来てくれた事により ホールはたっちゃに任せて 厨房は俺と珖で見ることに決めたの! あ。時と場合により忙しい時は 珖があっちもこっちもやって くれるんだけどね? 「やっぱり?悠二さんも思います?」 「うんうん!なんか増えたよね? たっちゃんが来てからさ?」 「ちっ。バレたら駿太くんに 殺されるかもしれないな…」 「ちょっと珖ちゃん、物騒なこと 言わないで!なんでそうなるの?」 「だってあれどう見たって 達哉さん目的のお客さんでしょ? ほら。俺らはさ?常にセットでいるから 恋人関係なのはもろバレで、 それこそ俺らを目当てで来るお客さんは 腐った女子の皆さんかゲイだけだった。」 「ふんふん。確かにそうだね?」 「それが達哉さんには駿太くんが 居るものの、 他人から見たら分からないし、 ここぞとばかりにおばさんやお姉さんは 多分アバンチュール目当てかな? 若者は本気で落としにきてるでしょ?」 「なるほど!珖すっごいね!」 「で、やっぱりあれだけ美形ですからね。 34になるとは思えない姿。 美青年といっても過言ではない。 となると男も惚れることでしょう。」 「珖あったまいー!さっすが 俺の彼氏だね!大好き!」 「可愛いですね。ふふ。 まぁそれはいいとして… 明らかに達哉さん目当ての客が増えた。 俺は達哉さんの監視役を駿太くんに 頼まれてたからさ?この状況見たら 俺殺されちゃうでしょ? ほら。今だって達哉さんが笑っただけで 顔を赤らめた人続出してるでしょ?」 「えー!珖殺されちゃうの? やだよー!俺珖死んだら生きてけない!」 「まぁそれは俺もだから。 だからそういうことはいいとして… 今の状況をどうにか打破しないとな。」 うーんって頭を悩ませながら腕を組む 珖がやっぱりカッコよくて大好きで、 不覚にもキュンときた俺は隙を狙って チュってすればたちまち耳まで真っ赤っかになるそんな珖も大好きだもん!
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