第8章

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「うわ!ビックリした!」 「なぁ?魚捌き終わった?」 「うん…」 「じゃあ食わせて?あーん?」 俺の耳元でわざと甘えた声を出して あーんって言いながら開いてる唇。 胸がドキドキと鳴り出すのを必死にこらえ、 冷静を装って刺身を一切れ掴んで 口の中に放り込んでやると… そのまま指ごと咥えられてチュパチュパと 音を立てながら俺の指を吸い付く。 「んっはぁ…」と声が漏れてしまって 必死に口を閉じたのにイヤらしく背中を 撫で上げてくるしゅんの手。 「ちょ…しゅん///」 「ん?なぁに?」 「離せよ!風呂入れよ!」 「ん?無理。一緒に入ってくれるって 言うまで離してやんないから。」 ツラツラとそんな事を言いながらも なお服越しにイヤらしくしゅんの手が 俺の身体をなぞり進めていく。 チュっと耳にキスされてそのまま耳筋に 舌を這わせられ、 耳朶を甘噛みされて、 耳の中へとしゅんの舌が入ってきて、 クチュクチュと卑猥な音を立てながら 手が前に回ってきて下から上に ツーっと撫で上げられ、 ギュっと台所の 淵に掴む事しか出来なくなって… 昨日散々しゅんを求めたのに… 散々しゅんの熱で出されたのに… ドクっと俺のモノが呻き始めて もうどうしようもなくなる俺の身体。 「あっ…はぁ…しゅん…」 「ん?」 「風呂入ったら…はぁ…続きしてくれる?」 「よし。じゃあ行こっか?」 極上の笑みを浮かべたしゅんに 磁石の引力のように引き合って、 繋がれた手のままバスルームへと進んでく。 服を全て脱ぎ去てられ風呂場へと 恥ずかしくなって動かなくなった俺を ニヒルと笑って、 「ほら来いよ?」と シャワーのお湯を出しながら待っている しゅんに下を俯きながら入っていく。 「じゃあ達哉はここ座って?」 風呂場に置いてある椅子をお湯で温めた後 俺に向けられた言葉に素直に座る。 「ふふ。洗ってあげるね?」 「はぁ!?待って!自分で…ひゃっ//」 「いいから大人しくしといて?」 いつの間にか泡立てたボディーソープを 手の中で広げながらスッと撫でられた尖り。 自分でいつも体を洗ってるのに そんな時は何も思わないのに… しゅんが触れる手はなんだかイヤらしくて、 俺の身体を翻弄するように撫でてくるから 上げたくもない声が俺の口から漏れる。 そのまま首に流れて鎖骨、腕、手の平、 お腹、お臍と徐々に徐々に ジュンの手が下に降下していく。 擽ったいような焦ったいような感覚が 俺の身体を襲ってくる。
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