第2章

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くすぐったそうに身体をヨガって、 俺を熱のこもった瞳で見つめてきて、 はぁ…とウットリとした溜息を零し ギュっと俺の首に手を回してきた。 「ん?なんだよ。どーした?」 何を求めているのか分かってるくせに、 達哉の小さい口から言わせたくて 額と額をくっ付けて達哉を見つめる。 「分かってるくせに…。」 「ん?言わなきゃ分からないぜ。」 「もー!しゅんは普段は優しいくせに こういう時はイジワルだよな!」 ぷくっと頬を膨らませて俺を睨んでくる 達哉には悪いが、 熱を帯びた瞳で俺を睨んでくるなんて そんなの見上げてきて煽ってるようにしか思えず、ただ可愛すぎて仕方なくて 空気の入ってる頬を指で突っついて プシューッと間抜けな音を出させる。 「ふーん。イジワルね… じゃあその通りにしよ。 俺は達哉が 何をしてほしいか言わない限り なんの刺激も与えてやらない。」 「うわ!それズルいぞ!しゅん!」 「んー?ズルいって何が?」 眉間に眉を寄せて困った顔をする 達哉は本当にどこまでも可愛い。 そこを指で突っついてやり 眉間のシワを解いてやる。 「もういい!しゅんのバカ!! チューして?」 「おうせのままに。」 可愛く頬を赤らませて ジッと見つめてくるその瞳に、 我慢が出来なくなったのだろう。 やっと達哉の口から零れた言葉に 俺は極上のスマイルを浮かべて 拗ねて尖ってる唇に合わせる。 「んっ…ふぅ…しゅ…」 やっと与えられた刺激が嬉しいのか、 甘く切なく声を漏らして 自ら舌を俺の口内に忍び込ませてきた。 俺はその可愛い舌を絡め取り くちゅくちゅとイヤラしい音を立てて 達哉の舌の感触を存分に楽しむ。 時折ギュっと俺の着ているTシャツを握りしめながら、俺の舌に応えるように悶える達哉が可愛い。 達也の舌の感触に酔いしれて だんだんと自分の自身に熱が集まってきて 達哉を抱く準備を迎える。 時折鼻から抜ける甘い吐息を もっと聞きたいと思いつつも 次の刺激を達也の口から聞きたくて 名残り惜しそうに達哉の唇を離すと、 だらーっと涎を垂らしながら 酸欠になったのか肩で息をする達哉が ウルんだ目で俺を見上げてきた。
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