序 だって、そう決めたのは

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その穏やかな声色が、いつもよりも弾んでいる。 ゴツゴツした太い指に嵌められた、揃いの指輪をぼんやりと眺めた。 嘘くさい笑みを添えて相槌を打つ自分が、今にも嫌いになりそうだった。
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