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第47回 勝浦編②
「カツオ・漁港とひな祭りの街・勝浦(かつうら)②」
続編です。勝浦には、鵜原理想郷(うばらりそうきょう)という、大変風光明媚な場所があるのですが、鵜原については、勝浦編③で述べていきますので、宜しくお願い致します。
まあ、勝浦で当たり前のようにある光景で、ほのぼのしたのですが、例えばですよ、勝浦駅は全部で3番線あるのですが、東京方面と反対側、安房鴨川(あわかもがわ)、下り方面の電車を2番線で待っていたのですよ。
そしたら、2番線に次の電車が来るのですが、地元のおばあちゃん2人組が「1番線」のホームで、下り安房鴨川行きを待っている訳ですよ。
当然、間違いなのですが、おばあちゃん達はホームのベンチで花咲いちゃって気づかず、「カメラ」で2階の勝浦駅職員はその間違いに気づいていますので、必死に、
「今度参ります、下り安房鴨川方面、木更津行きは、2番線からの発車です」
と、アナウンスしているのに、おばあちゃん達は全く気付かず、お話に弾みがついちゃっている訳ですよ。
心配になった駅職員は、わざわざ駅2階から階段を降りてきて、
「おばあちゃん、おばあちゃん、今度の電車は、ホームはあっちですよ」
と、間違いを指摘して、「ああ、ありがとね~」なんて言って、階段渡って2番線に誘導?(笑)しちゃうくらいローカルで、まあそういう光景が、この街は随所にみられる訳ですよ。
これには「感動」しちゃって、この街、こういうことの塊なのです。(笑)
行った先の「八幡岬(はちまんみさき)」だってそうですよ。風光明媚な海岸にせり出した高台なのですが、元々「勝浦城」もあった場所なのですが、この場所に「車」でない山中が、エッコらエッコら、30分くらいかけて歩いてきたのですが、あまりの綺麗さに驚いて、近くにいた奥さんに、
「綺麗な場所ですね!」
と、話しかけたのですよ。そしたら、奥さん「明るい人」で、街の説明を丁寧に丁寧してくれるのですよ。大変にこれも感動し、
「なんて、気持ちのいい街なのだ」
と、感慨一入ですよ。
八幡岬の途中に、太平洋戦争の時に造られた、帝都防衛のための防空壕(房総半島南部には、軍の関係の遺構が大変に多い・特に房総半島はよくある)の跡地を見ていたら、近くの漁業関係の加工場の職員の方が、地元のものでないない俺に、いろいろ説明してくれるのです。
勝浦漁港の漁師さんたちもそうです。「かつお」の旬の時期の水揚げ量が、何と、
「全国1位」
なのですが、そんな忙しくされている勝浦漁港で、「撮影」などしたら失礼かと思い、とにかく聞いてみたのですよ。撮影していいですか?と。
そしたら、漁師さんたち「荒々しい」なかに、お仕事大変な作業中だったのですが、
「邪魔にならないようにだったらいいよ。今日はかつおの水揚げがないから、セリはないと想うよ」
なんて、なんと「市場」の状況まで教えてくれて、こっちが頭下げて感謝していたら、漁師さんたちまで頭下げてくれて、ビックリしちゃって、
「ちょっと、房総半島南部って、みんなこんな感じなの?」
と、荒々しいなかに、人の、
「人情」
をみて、かなり驚きました。
私の住んでいるちばの街も、「人情」は残っている「ありがたい街」なのですが、これからの時代、
「日本は駄目だ」
「オワコンだ」
とか言っている人がいるけれど、山中は、
「そうは思わない」
と、はっきり申し上げようと思います。必死に「頑張っていらっしゃる」人達が多数いらっしゃり、「人情」がまだまだ「ある」のですよ。特に「地方」に。
これからは、こういう「義理・人情」って、逆にメチャクチャ大切でね?と、「ちばよい」始めてから、人との、
「一合一会」
で、益々感じている最中ですよ。決して「オワコン」なんかでない。勝浦に来て、それを感じました。
まあ、勝浦凄い、いい!!その他、勝浦城、八幡岬には、「お万の方」という銅像が建っておりまして、この方「お万の方の布ざらし」で地元で大変に有名な方でして、何とあの「徳川家康公」の側室で、「黄門様」、「水戸光圀(みとみつくに)公」のおばあちゃんです。
(徳川紀伊家の祖、頼宣、頼房の母親)
勝浦城は、正木氏の居住地だったのですが、勝浦城が落城した時、幼い弟と母を連れて、この八幡岬40mの断崖絶壁に、布を垂らして小舟で逃れたらしいです。
お万さんは、その正木氏の娘です。
まあ、風光明媚、凄い岬ですよ。その他、中心部に勝浦中央海水浴場とかあり、有名なホテルさんも建っているのですが、まあ、
「サーファー」
の方が、メチャクチャ多い!!いい波くるのだろうなあ。外房は、東京オリンピックの競技、「サーフィン」会場になるくらいだからなあ。(カッコエエ)(笑)
観光客、沢山ですよ。夏にまた来たいなあ。
それと、あと、この地区の「あわび」とか、「さざえ」、「はまぐり」とか、「伊勢えび」、とか、勝手に獲らないでくださいね。地元の漁師さんたちに権利があり、勝手に獲っちゃいけないのです。
防波堤で釣りくらいならいいのですが、勝手に獲ったら怒られます。山中もここで釣りしたことあるのですが、「ぼうず」でした。
とにかく、この街もやみつきになる!!(笑)
何か、とてもいい!
前回、勝浦編①で、
「気」
のことに触れましたが、勝浦は「気」がよく、南房総国定公園の全般的な傾向で、とにかく、
「元気」
になります。
「また、来たい!」と、文字通り、
「その気」にさせる街です。(笑)
Fin
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