別れ

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別れ

「わたし、歳季(としき)さんと結婚するね」  晴天の霹靂(へきれき)だった。  年齢的にそろそろではないかと思っていたとはいえ、あまりにも突然のことだった。 「だから、あなたと別れなくてはならないの」 「そんな……今まで、ずっと一緒だったじゃないか」  俺と春華(はるか)が結ばれない身であることは、わかっている。わかっているのだが……  どこか納得できないものがある。
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