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「つまり、これは……れ、連続殺人――?!」
一瞬の間を置いて、雄太の言いたいことを理解したのか 杏子は突然すっとんきょうな声をあげた。
「そ、そんな…… もう何もかも嫌だ……」
聞くや否や、康治は頭を抱えて へなへなと座り込んでしまった。
雄太は、何か考え込むように腕組みしたまま じっと宙を見つめている。
そんな彼らの様子をただ黙って眺めていた統一郎。やがて彼は、その場をそっと離れた――
「監督……?!」
薄暗い舞台裏で、背後から突然声をかけられた統一郎はビクッと肩を震わせた。そのはずみで、持っているものを危うく落としそうになる。余程 何かに集中していたのだろう。
「何してらっしゃるんですか」
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