第1章 プロローグ

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............ ふと、目を開ける。 すると、そこには今まで一度も見た事のない、辺り一面真っ白な世界が広がっていた。 誰の気配も感じない、一人だけの世界。 一体ここは何処なんだろう? 必然と言ってもいい、そんな疑問を胸に抱きながら、何度も目をこすったり、何度も体全体を動かしてみた。 しかし、そんな抵抗をあざ笑うかのように、目の前の光景は何一つ変わらなかった。 その現状に、徐々に恐怖心が増していく。 怖い。 誰か助けて。 ありきたりな救いを求める、そんな言葉を心の中で何度も何度も繰り返した......
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