14人が本棚に入れています
本棚に追加
............
希望から絶望に変わり、再び広がる一人だけの真っ白な世界になってから、一体どれくらいの時間が経ったんだろう?
そんな事を思いながら、この世界が永遠に続くんだろうと諦めかけた時、唐突にこの世界が少しずつ変わり始めている事に気づいた。
光景そのものには変化はなかった。
ただ暖かい。
それが単純な暑さになったと同時に、微かに聞いた事のある音も聞こえてきた。
その変化全てに救われた気がして、疑問と恐怖に支配された心が次第に落ち着いていった。
今胸にあるのは喜びと期待感。
絶望からの、また新たな希望。
さあ、行くんだ。
その瞬間、辺り一面真っ白だったこの世界は徐々に晴れていき、微かだった音も鮮明に聞こえ始めた............
最初のコメントを投稿しよう!