第1章 プロローグ

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............ 希望から絶望に変わり、再び広がる一人だけの真っ白な世界になってから、一体どれくらいの時間が経ったんだろう? そんな事を思いながら、この世界が永遠に続くんだろうと諦めかけた時、唐突にこの世界が少しずつ変わり始めている事に気づいた。 光景そのものには変化はなかった。 ただ暖かい。 それが単純な暑さになったと同時に、微かに聞いた事のある音も聞こえてきた。 その変化全てに救われた気がして、疑問と恐怖に支配された心が次第に落ち着いていった。 今胸にあるのは喜びと期待感。 絶望からの、また新たな希望。 さあ、行くんだ。 その瞬間、辺り一面真っ白だったこの世界は徐々に晴れていき、微かだった音も鮮明に聞こえ始めた............
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