プロローグ

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 キンコーン カンコーン  いつののように鳴るチャイム。    私は高校三年生で、大学に進学するか、就職するか進路希望調査が行われていた。  どっちにしても、私の不幸なことは待っているはず。  何でかなんて、転校する度にいじめにあうし、バイト先も変えてもいじめにあう。  だから、いじめにあう運命なのかと思う。  児童養護施設にいて、そこでもいじめにあっている。  最年長だけど、年下からいじめられてる。  施設の職員も、学校の先生も、バイト先でも、私を守ってくれる人は誰一人としていなかった。    何で、いつも私だけ?  ここで、私は一人暮らしでもしようと思っていても、それに必要な貯金はないし、いつもバイトは転々としていて、どこも一か月は続かなかった。
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