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「どこへ行っていたのよ、探したわよ」
千沙恵が腕を組んでいた。
「姉さんが本田靖子さんに胸を揉んで貰えなんて言うから」
「そうそうその件もあるんだけど、
彼女本当にバストアップしてワンカップ大きくなっていたわ」
「はい、勿論です」
「さすがだわ、我が弟ながら感心する、それでハワイで撮る水着なんだけど、うちよりアメリカで作った方がいいんじゃないかな」
「ええっ、アメリカデザインの水着は大胆過ぎるんじゃないかな、グラビアアイドルじゃないんだから、それにブラのサイズが違うし厳密に言うとマチの位置も違うし」
昔から海外の下着メーカーが日本に上陸しているが、胸の大きさが違うために撤退を余儀なくされている。
「一応こっちでも作るけど、サイズが合う子がいたら着させて」
亮はアメリカサイズの巨乳女性を数人思い浮かべていた。
「いますね。確かハーフの娘です」
「やはり遺伝子の関係かしら」
「そうですね、ほとんどがヨーロッパ系日本は71位です」
「豊乳手術以外でどうにかならないのかしらね」
「遺伝子組み換えで可能ですけど、人体にどんな影響があるか、こればかりは動物実験ができないのでとりあえず、胸筋の運動とエストロゲンの注射、エストロゲン入のクリームでマッサージでかなり効果があるはずです」
「本当、さすが薬学博士。これから五十人以上の女の娘とダブルウイングの所属タレントを管理するんだから、大変だぞ。そうだスーパーモデルのエージェントもか」
千沙恵が亮の肩を叩いた。
「あはは」
「言っておくけど、思った以上に若い娘は性欲があるからね、変な男に誘惑されないようにね」
「そうなんですか?」
「男は相手を探すのに苦労するけど、女の子は選ばなければすぐに相手が見つかるからね」
「あぁ、そうか……、まぁダブルウイングのタレントはマネージャーに頼むとして、育成、管理頑張ります」
亮は人気絶頂の幸田美喜がつまらない男に捕まって、人生を狂わせてしまった事を思い出した。
亮は育成タレントにできるだけ声をかけ、コミユニケーションとって、悩みや相談しやすい雰囲気を作り全員とハグをして行った。ハグは不安を取り除き信頼を得る効果があると言われている。しかし、この後面倒な事になって行った。
~~~~~~
そこに小妹から連絡があった。
「亮、今夜奴ら攻めて来るよ」
「やはりそうですか⋯了解です」
「山田組は武田が逮捕されたけど東京の矢頭組が来る総勢百人くらい」
「場所は予定通り大崎?」
「そう、亮が渡した名刺の住所だよ」
「OK、準備は?」
「うん、みんな揃っているよ」
亮が買った大崎の5階建てビルは
目黒川沿いの古いビルだが船で移動できるので暗鬼の秘密基地に
できると考えて準備していた。
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