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ハッと目を覚ますと先程と同じ光景が目の前に広がった。時計を見ると1時間程眠っていたようだ。
「……ん、」
銀太も目が覚めたのか隣でもぞもぞしている。
「銀太、今日は私がソファで寝るからお風呂入ったらベッドで寝なよ」
「……」
ソファから立ち上がろうとすると、腕を引かれて抱き寄せられる。
「……行かないで」
「……」
寝ぼけて、いるのだろうか。
ビックリした……。
「どこにも行かないよ」
「……うん。オレさ今でも夢みたいで」
「何が?」
「色んな事が重なって、真琴と付き合えたこと」
「私も毎日幸せだよ」
銀太は私にキスをして体を離す。
私は咄嗟に服の袖を掴んだ。
「?」
「だから、その、今日は一緒に寝たいかもしれない……」
自分からこういう事言うのって男性的には引いちゃうかな。でも、私の素直な気持ちだ。
「……シャワー浴びてくるから、ベッドで待ってて」
「!」
耳元で囁かれて腰が抜けそうになった。
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