A witch

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 町外れの小さな家に、ひとりの老婆が住んでいた。細く縮れた白髪をひとつにまとめて、ロッキングチェアに揺られている。ゆったりとした時に身を委ね、夜の闇が満ちた部屋でぼんやりと暖炉の炎を眺めていた。  傍らのテーブルにはカラフルな大袋のお菓子が置かれている。柔らかな手編みのケープを羽織った横顔はどこか遠くを見ているようで、炎が揺れるたび、深く刻まれたしわの影が形を変えた。  老婆は静かに瞼を下ろす。その裏側ではおよそ四百五十年前――まだ自分が若く愚かであった日々をなぞっていた。
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