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〜二人はおでんの丘へ再び歩く〜
ワシャ…ワシャ…
ピーチチチ…
草を踏みしめる音と、小鳥がさえずる声が響く。
「🍢の丘まで行くのってこんなに大変だっけ…」
と、おやすが言う。
「ゑ」
「ねえ途中でおやすが寝たからでしょ」
「あ、そうだったwww」
ぐ〜っ!!
「Σ(OωO )ビクッ!?」
「🍢早く食べたい〜」
すやみのお腹がなったようだ。
「🍢の話ししてたら食べたくなった」
流石におやすとすやみも、一晩きのみだけというのはお腹が空くだろう。
「🍢🍢🍢🍢🍢🍢🍢🍢🍢〜〜〜!!!」
「こえーよヾ(・ω・o) ォィォィ」
と、おやす。
「私達そういえば冒険心で別ルートから来てるから何が起こるかわかr…」
ぷりょんっ!
「っふぇっ!?」
「わわわっ?!」
おやす達のあたまに何かが落ちてきた。
「ん〜?」
それは、プリンだった。
「あ、ぷりんだ!」
「なんで〜?」
「なんで〜?」
二人が上を見上げると、プリンの木が生えていた。
「ほうほう、ここはプリンの野原か。」
プリンの野原というのは、かんたんに言うとプリンがいっぱいある野原だ。草木にプリンがなっている。
「ぱむゅっ!」
プリンをひとくち食べた。
「程よい甘みが…広がる〜っっ!」
「こえでか(笑)」
ああそうか。さっきからあたりをベールのように優しく包んでいた甘い香りはプリンの香りだったんだ。
「ふ〜っ!」
お腹がいっぱいになったおやすたちは、再び歩き出した。
すると…
「おっ!」
「っ?」
おやすとすやみが向いた先には…
「わあああっ!」
黄金の滝が流れていたのです!!
「こっ…ここは!」
「珍しい…!!こんな近所にあったんだ!!」
と、2匹は目をキラキラさせて黄金の滝を見つめている。
「こっ…これはきっと!!黄金のフルーツフォンデュはちみつの滝…!!!!」
二人は慌てた様子で駆け寄った。
「どたばたどたばた💦あわたあわたあわたあわた💦」
走っていく最中におやすたちは、水筒の中身をバシャッと道に勢い良く捨てた。
「入れよっ!」
空になった水筒の中にとろ〜りとゆっくりはちみつが垂れてはいってきた。
「ジャジャーン!!」
はちみつでベタベタになった水筒に入れ終わり、蓋をしたあとにすやみが毛の中から何かを出した。
「?」
「これは…」
「!」
「小さい折りたたみ式ナイフとからの瓶2つと、おっき目の木の板〜!!」
「なんで〜?」
持っているものはわかったが理由が分からなくては気になる。
「これはね」
「(゚A゚;)ゴクリ」
「なんか、あれ!別ルートで行くから、何があるかわからないじゃん!だから、そういうのを入れるために持ってきたんだ!」
「はちみつもそこに入れればよかったんじゃない?」
確かに。と、あなたも同意するであろう。
「ぷりんを入れたかったから。ぷりんがあるところでは、瓶のこと忘れてたの」
「じゃあ1個余るし」
「それはね…」
「ほっ」
すやみは、はちみつの滝からゆっくり落ちてきた大きな一抱えもあるいちごを取った。
「おっととと!?」
「ぅわあっ」
べシャッ!!
おもすぎていちごを抱えきれなかったすやみが倒れて、支えようとしたおやすのうえに倒れ込んで、もはやピタゴラスイッチ状態に。
「あわわっ」
「う〜…」
ふわふわの毛で包まれた体がはちみつだらけになり、おひさまにてらりと照らされた。
「ペロッ(๑´ڡ`๑)」
「むくむく」
二人はちょっとはちみつを舐めて、
「でね、」
と言って、もうはちみつもついているからいいやとすやみは滝のふもとの溜まったはちみつの泉に座り込んだ。その様子を見ておやすも座った。
「これを…」
「わゃっ!?」
とおやす。
「はああああああ!!!」
と言ってすやみは木の板の上で、高速で大きいいちごを切り始めた。
「なななななにしてんの??ちょちょちょちょちょちょい?」
あっという間に大きないちごは木の板の上で果肉ちょっとあるジャムのようになってしまった。
「ちょちょちょちょちょちょちょちょい?
?」
「こうしたら瓶に入れれるでしょ?」
木の板に乗ったいちご…今となっては無残に(?)ジャムのようになってしまったいちごを、包丁ですすすとおして瓶に入れた。
カポッ
ふたをして、
クルキュッとふたをしめた。
「よし!」
「そういうことか。」
「そうだよ」
舌をのばして滝から直接はちみつを少し舐めたおやすは、満足そうに滝の泉を抜け出した。すやみは一度手にとって少し眺めてからぱくっと口に入れた。それからこくっと頷くと、フーッ…と息を吐き出して、滝の泉からあがった。
「うー…ん」
「やっぱり体洗いたい…」
と、おやすが二言つぶやく。
「虹色の泉で体を洗おうよ」
「そうだね!」
そうして歩いていると、日が暮れかけてしまった。
「夕方」
「綺麗」
「綺麗」
夕日を見て言った。少しすると、虹色の泉が見えてきた。
「洗おう!」
「うん!」
前におやすたちが泉を発見したとき作ったきの二つの、木のひしゃくを手に取り、泉の水をすくった。泉と言っても、そんなに広くないし深くない。深さも広さも、よくあるビニールプールのような感じだ。じゅわりとおやすたちの毛からはちみつが取れて、周りの土に水もろとも吸い込まれていった。今までおやすたちの体を取り巻いていたはちみつは今は水に置き換わった。おやすたちがブルブルッと体を震わすと、水が落ちて、おやすたちはふんわりとしたもとの毛並みにもどった。
そして家につく頃には、完全に日が暮れて、真っ暗な夜になってしまった。
「いそごう!」
肉食動物が湧く前に家へと走った。
ガチャリ!
バタン。
「ふーっ」
なんとか間に合ったようだ。
「良かったあ」
大きくあんどの息を吐きだして、おやすたちは、屋根裏部屋にある木と干し草でできたベットに入り込んで眠りに落ちた。
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