幼き日の夢

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幼き日の夢

ラーメンを食べ終わった後、のんちゃんはお風呂に入った。 さっき二人で話し合って俺はのんちゃん、のんちゃんは浩司さんと呼ぶことに決めた。 のんちゃんは俺にあまり詳しく自身のことを教えてはくれなかったが、明日にはもうお別れするのだから関係ない。 さっきまで知らない人だったのに、何故こんなにも胸が苦しくなって寂しいと感じるのだろう。 俺はのんちゃんが食べたラーメンの食器を洗い終えて乾燥機に入れた。 それから少してのんちゃんは「お先です」と言ってお風呂から帰ってきた。 「あ、のんちゃんの寝る部屋はあそこだからね」 「ありがとうございます! あ、あの……」 「うん?」 のんちゃんは少し照れながら「部屋絶対にのぞかないでくださいね」と言った。 「いやいや! 絶対のぞかないから! 神に誓って約束するよ!」 年頃の女の子っぽくってとても可愛いかった。 本当はのぞいて見たいが、他人のプライベートを見るのは失礼だし、何より警察に通報されたら困る。
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