幼き日の夢

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のんちゃんは大きなあくびをしてから「私眠くなってきたのでそろそろ寝てもいいですか? 」と尋ねた。 時計を見るともうすぐで日付が変わる。 「そうだね。俺もそろそろ寝ようかな」 「おやすみなさい浩司さん。また明日」 俺は「また明日」という言葉が耳に残っていた。 明日がくればのんちゃんとはお別れ。 また一人になってしまう。 「あ、あの……のんちゃん」 「どうしましたか? 」 俺はモジモジしていて情けなかった。 こんなにも自分の想いを人に伝えることは恥ずかしくて怖いことだったなんて。 学生以来こんなにも真剣に人に想いを伝える機会は無かった。 「あの、良かったらさ、これからも家で暮らさないか? 帰る場所が見つかるまで」 のんちゃんは「いいんですか? 」と少し大きな声で言った。 俺が「もちろん」と答えるとのんちゃんはその場でぴょんぴょん飛び跳ねていた。 こうして俺は今日無職になった訳だが、たまたま拾った美少女を養って行くことにした。
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