俺たちは違う人間?

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「そう…やったー! ようやく同性愛を卒業してくれるのね!これで友達に普通に紹介できる!!」 嬉しそうにばんざーいをして喜ぶ。 「しずくぅーそれはいつもごめんよー」 その様子に余計にしょぼーんと落ち込む。 雫は俺たちのせいで同性愛が苦手になってしまった。 いや、多分偏見は無いんだけど、幼い頃からいちゃついてる俺たちを見て、男同士で付き合うのは普通の事なんだ!と刷り込まれてしまったらしい。 で、友達に「うちの兄は男同士で付き合ってる」と言ってしまったらしく。 「え?それまじ…?」と微妙な反応が返ってきてしまい…。 そこでようやく世間一般ではまだ普通じゃないことに気が付いたらしい。 …特に中学生だったら余計にだと思う。 「あーごめんごめん、冗談!ね、そんな落ち込まないでー」 嘘だってー!と、頭を撫でながら謝罪される。 「うん、雫は優しい子だね、ほんと…」 「で、なにがあったの?」 「それが…」
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