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絶頂に追い立てられ、身体をびくびくと震わせるわたしを、彼が思い切り抱きしめる。
そして、ぐずぐずに蕩けたわたしのなかに彼が入ってきた。
「あぁ……」
彼が思わず声をあげ、わたしの首筋に歯を立てる。
身体の内側から熱せられたみたいに全身が熱い。
彼と自分の発する熱で焼き尽くされてしまいそうだった。
「郁美……」
「宗介……さん」
狂ったようにお互いを求め合い……
わたしたちは同時に昇りつめ、同時に果てた。
少し、気を失っていたのかもしれない。
気づいたときには、彼の腕にくるまれ、髪を優しく撫でられていた。
「思ったとおりだ」
彼がぼそっと呟く。
「宗介さん……」
「これほど身体も心もぴったりな相手ははじめてだ。俺たちは会うべくして会ったんだよ」
「わたしも……同じこと考えてました」
嘘ではない。
本当に同じことを思っていた。
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