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第4章 極秘交際
こうして、わたしと宗介さんの“極秘交際”は本格的に始動した。
何はともあれ、マネージャーの向井さんに事情を話さなければ、という話になった。
わたしも同席したほうがいいだろうということで、翌日、彼女に宗介さんの部屋まで来てもらうことになった。
「やっぱりね」
向井さんは顔色ひとつ変えずに言った。
そして、わたしたちに鋭い視線を向けた。
う、こ、こわい。
わたしは思わず宗介さんの影に隠れたくなった。
「モロ顔に出てたもの。橋本さんにはじめて会ったとき。これまで、共演したアイドルや女優にアタックされてもまったく動じなかったのにね。てっきりゲイなんだと思ってたけど、違ったのね」
はじめて会った日の向井さんは、思いっきり“よそ行き”だったということがわかった。
表情、話し方、斜に構えて腰をかけ、脚を組むその姿勢。
こっちが本物の彼女なんだろうけど。
マネージャーまで演技派とは。
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