第4章 極秘交際

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 で、許して……くれるかな、わたしたちのこと。    彼女が否と言えば、付き合うのはとても無理だろう。   「向井がどう言おうと、俺は彼女と付き合うから。どうしてもだめだっていうなら……」 「『仕事をやめる』って言いたいんでしょ。まあ、昨今はなにかとコンプライアンスが取りざたされる時代だし、プライベートの交際までとやかく言うと、やれ俳優に人権はないのか、不当労働だ、とか文句言われそうだしね」 「じゃあ、OKってことでいいな」    宗介さんがわたしを見て、笑顔で親指を上げた。 「まあね。でも条件つきよ、もちろん。わたしがいいと言うまでは、何があっても世間にばれるようなことはご法度だから。それはわかってるわよね」 「そりゃ、気をつけるけど……」  向井さんは曖昧に言葉を濁す宗介さんを軽く睨んだ。
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