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「その、気の強いとこ。本当、たまんない」
そう言うと、片手を顎に滑らせて上を向かせて、唇を重ねてきた。
それはそれは、長い長い間、彼はわたしの唇を貪った。
舌を絡めて強く吸ったり、口の中を余すところなく探られたり。
さらに不埒な手に、服の上から胸の頂を執拗に弄られ……
その焦ったい刺激に身体の奥が疼く。
耐えられなくなってきて、わたしは彼の首に腕を回して、縋りついていた。
「したくなった? 俺も」
耳元で濡れた声で囁かれ、わたしは小さな声で「うん」と答え、頷いた。
***
その日は結局、暗くなるまで愛し合って、ウーバーで食事を頼んで一緒に食べて、家に戻ったのは21時近くになってからだった。
シャワーを浴びながら、鏡を見る。
いたるところに散らばっているキスマーク。
それを見ただけで、またすぐ、彼が欲しくなる。
宗介さんが好き。
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