二度目の幸せ

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 成海は予告通り夕方には戻ってきた。夕食の時も別に変わりはなさそうだった。  ただ、どことなく何か気になることが頭を占めていて、そわそわしているように見えた。  もっとも、そわそわしていたのは明日の遊園地の事で頭が一杯になっている蒼太も同じだった。  そのせいか二人は食事中の会話もハイテンションで空回りしていた。  成海は一体何を気にしているのか。浩太郎の目線に気づくと後ろめたそうに目をそらす。  何か隠し事をしているのは間違いない。このまま黙っていたら疑心暗鬼に囚われそうだ。  ……だったら、訊いてみるのが一番だろう。  蒼太を寝付かせたら、成海に直接話してみよう。  もし、何か悪いものに手を出しているのなら、早く手を引かせた方がいい。  それが彼を家に寝泊まりさせている家主の責任だ。  浩太郎はそう決意した。  十時すぎ、蒼太を寝付かせてからビールの差し入れを口実に、浩太郎は成海の部屋をノックした。
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