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エゾシカとの衝突事故は、北海道内で年間2000件を超えている。
単純計算で、1日5件起きていることになる。
エゾシカの頭数が増えてきていることもあり、事故件数も増加傾向にある。
去年に至っては4000件も発生し、過去最多となった。
エゾシカは、日本に生息するシカの中で、最も体格が大きい。
体重も100kg以上あり、衝突すればフロントガラスが割れるレベルの事故になりがちである。
今日の事故では、現場到着時にエゾシカは死亡していたが、
骨折や内臓破裂、大量出血の状態であっても、エゾシカはしばらく生きている場合が多い。
生きているエゾシカの回収はできないきまりがあるため、死亡するまで待つか、あるいは、電気止め刺し機を使って安楽死をさせることになる。
車との衝突だけではない。
エゾシカとの衝突による鉄道の遅延は、年間2800件以上も発生している。
衝突には至らなくても、線路内にエゾシカがいることで列車が急ブレーキをかけることもある。
空港では、エゾシカが滑走路に侵入し、飛行機の離着陸が遅延することもある。
このような状況もあり、北海道ではエゾシカの頭数削減に力を入れている。
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