清side俺を殺しにかかる玲※

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清side俺を殺しにかかる玲※

ベッドに横になって、ぼんやりと殺風景な部屋を見つめた。9時に家に帰ってきた俺は、母さんにお風呂に入っちゃってと追い立てられて、一人湯船に浸かった。実は玲の家でもう風呂は済ませてたから、入らなくても良かったんだけど、流石にそれは怪訝に思われる可能性があるからな。 風呂から出て気怠い身体を、くすぐったい気持ちで持て余しながら、俺は早々部屋に引き上げた。部屋で冷蔵庫から持ち出したグラスに汲んだコーラを飲みながら、俺は口の中で弾ける炭酸を感じて、レモンスカッシュのキスを思い出した。 思えばずっと玲に煽られっぱなしだった気がする。俺から飲ませて貰うキスが、随分気に入ったのかとろんとした顔で強請った玲。今思い出しても、ズクリと俺の股間を刺激する。まいったな。俺、これからあのレモンスカッシュを見るだけで、パブロフの犬の様に股間を震わせることになるのかな。 いきり勃ったズボン越しの俺の股間に触れて離さない玲は、首まで赤くなって妙に色ぽかった。元々顔も小さくて、バランス良く収まった小作りなパーツは子供の様なのに、少し垂れた丸い黒目がちな目は潤んで色っぽい。小さな赤い唇で、もし俺のあそこを咥えられたら…。 俺は妄想が進みすぎて身体が熱くなって来てしまった。俺がそう考える様に、学校の他の奴らも妄想したのかと思うと、今度は何だかムカムカ腹が立ってきた。 俺の耳に残る甘い玲の喘ぎ声は、今も俺の記憶から簡単に取り出せる。切れ切れにこらえる様な息遣いは、あっという間に俺を興奮させた。事前に用意しておいた潤滑ジェルで一緒に触れ合わせたあの興奮。 俺よりずっと可愛らしいその身体に見合った昂りを見てしまえば、ますます俺を貪欲にした。甘い声をずっと聞いていたくて焦らす様に弱く刺激すれば、我慢できない玲が自分から腰を振ってきたのには、本当に鼻血が滴れるかと思った。俺は自分で自分をどんどん追い詰めたんだ。 あとはちょっと俺も記憶が飛んだと言うか、無我夢中で無茶苦茶にしてしまった。あんなに気持ち良かった事なんてない。本当に特別だった。俺が玲を愛しく思う様に、玲が俺を好きでいてくれるとか、本当何の奇跡なのかな。 俺はベッドで、さっきまでエッチな事を思い出していたはずなのに、なぜか鼻の奥がツンとしてきて、泣けてきた。自分の目が潤むのを感じて、俺も恋するただの18歳なんだと、甘いため息をついた。 でも直ぐにそんな感傷は薄れていって、俺はこれからあの可愛らしい玲をどうやって最後まで導くか、もっと勉強しないといけないなとニヤニヤしていたんだ。ああ、俺マジで玲に恋してる。
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