キヨside時間がない!※

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キヨside時間がない!※

目の前に俺から見ても綺麗な玲の昂りが、ぽろんと飛び出た。下生えも薄いのか、俺とはまるで違うその様子に、俺は改めてズキズキと股間が痛くなった。 思わずこっそり自分のスエットのボトムスを下げると、張り詰めた自分のそれが下着に染みを作っていた。俺は目の前の、ずっと嗅いでいたい様ないやらしい匂いと、仄かな石鹸の香りのする俺よりもこじんまりしたそれを見つめた。 前回一緒に擦り合わせた時には、見ると言うよりは触れる事に夢中になってしまったので、こうして目の前に玲のモノをマジマジと見ると何だか感動ものだ。勉強してると言う親への言い訳のために、部屋が暗くないのも俺に味方した。 そっと張り詰めたそれを握って、ぬめりと共に手を動かすと、ビクビクと暴れるのが可愛らしい。同時に頭の先の方から玲の甘い声がくぐもって聞こえてくる。俺は全身の感覚を研ぎ澄まして、玲のそれを優しく口に含んだ。 「あ、…ん。そんな…。」 口に含むと塩気を感じたのは最初だけで、直ぐに味など感じなくなった。舌でなぞれば俺の口から逃げ出そうとするかのように動いて、俺は楽しくなってきた。男のモノを口に入れる事なんて、想像でしかなかったけれど、玲のモノであれば可愛いくて、ずっと咥えていられる。 俺は興奮してきて、思わず自分の反り返っている昂りを下着から出すと、手でしごいた。直ぐにでも逝ってしまいそうな自分自身を宥めながら、玲のソレをなぶると、苦しげに腰を揺らす玲に煽られる。 興奮し過ぎて溢れるほどの唾液が、ブチュブチュと水音を部屋に響かせると、俺の唇に触れる玲の昂りが膨れ上がった。 「あ、きよくんっ、だめ、でちゃうっ。!」 玲の甘い声を合図に、俺もまた自分の昂りを馬鹿みたいに扱いて呻きながら、玲の白濁を口の中に受け止めた。 「…はぁ、はぁ。…ダメって言ったのに…。」 そう色っぽい眼差しで俺を見つめる玲に、見せつける様に口から白い液を手に垂らすと、俺の我慢も限界な竿に塗りつけながら膝立ちで手を早めた。 さっきより滑りの良さと、玲の白濁を使っていると言う興奮が、俺を一気に高めて、腰を震わせながら手の中へと大量のソレを吐き出した。そんな俺を目を見開いて見つめる玲の顔が赤くて、愛しくて、俺は玲の可愛い臍にキスした。 「は、はぁ…。やば。すげぇ気持ち良かった。」 まだ震える身体を感じながら、俺はドサリと玲の隣に転がった。玲が俺の手をティッシュで拭いてくれるのを感じながら、ゆっくり瞼を開けると、玲が少し怒った様に俺を見つめて言った。 「僕にもキスさせてって言ったのに…。」 俺はクスクス笑って、11時を指す時計を指差して言った。 「時間切れだ。流石にこれ以上遅くはダメだろ?…今度、ほんとにキスさせてやるから。」 そう言うと、玲は俺の唇に軽く唇を押し当てて、目をキョロリと光らせて恥ずかしそうに言った。 「ん。絶対だよ。…凄く気持ち良かった。キヨくんの口熱かったから。」 ああ、もっと時間があれば良いのに!
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