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「愛しています」という言葉だけが、繰り返し何度も書かれていた。その文字を見るだけで、ぼくの心は再び激しく揺さぶられた。
でも、もう涙を流すことはなかった。ぼくはゆっくりと時間をかけて、一字ずつ読み返した。そして何度も深呼吸して心を落ち着かせながら考えた。
どうすればいいのだろうか? ぼくたちのこの気持ちをこのまま放っておいてもいいのだろうか? いや、そんなことはできない。
ぼくたち二人は今こそ本当の意味で結ばれなくてはならないのだ。ぼくたちが再び結ばれるためには、何か新しい出発をしなくてはいけない。つまり、ぼくは過去を、そして今を捨て去らなければならないのだ。そうしなければ、きっと彼女はぼくの元には戻ってこないだろう。
それがわかった時、ぼくの答えはすでに決まっていた。
翌日、ぼくは彼女からの手紙を懐に忍ばせて出かけた。向かった先は、あるホテルのレストランだった。
ぼくは窓際の席に座り、彼女が現れるのを待った。彼女が今日やってくる保証はどこにもなかった。だが、ぼくらの思い出のこの場所でぼくは彼女を待ちたかった。
やがて、スーツに身を包んだ彼女が店に姿を現した。ぼくと目が合った瞬間、彼女は立ち止まった。
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