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昨晩何か特別なことがあったわけではない。
なのに、まるで体力の限界を超えてスポーツをした後かのような強い疲労感が私を襲っていた。
「大丈夫? 熱はないみたいだけど」
母は私のおでこに手を当てながら首をかしげる。
いつもと違う私を見て心配になったようだ。
母の声がどこか遠くに聞こえる。
私はまだ半分、夢から抜け出せていないのかもしれない。
「無理することないわ。今日は休みなさい」
学校には連絡しておくからと母は言った。
私が何ひとつしゃべらない間に、学校を休むことが決まった。
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