寡黙な汗

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寡黙な汗

太陽に 挑むきみの背中 にじむ汗は 寡黙で何も語らない。 濡れたTシャツに きみが必死に飲み込んでいる弱音や きみがひた隠している不安が 張り付いていたとしても 汗は無言で流れてく それでもいつか 太陽に 挑むきみの額に 流れる汗が 地面に軌跡を残す時 その一瞬は太陽よりも眩しくて きみの輝きが全てを照らす 汗は寡黙で何も語らない。 それでも1滴だって無駄じゃない。
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