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睦美はアプリを三回消したが、消してから数秒後にはアプリが表示された。
どうなっているのかは分からず、ただただ不気味だったが、アプリを開いてみることにした。
アプリには睦美のプロフィールが既に入力されていた。
生年月日と身長体重まで入っていて、気味が悪かった。
メッセージ新着とアラートが鳴り、睦美は恐る恐るそれを開いた。
――吉野果穂の殺人が実行されました。
「えっ?」
睦美は電車のホームで、周りの人間がぎょっとしてしまうほど、大きな声で呟いてしまった。
いたずらにしては悪質だし、迷惑メールにしても、手が込んでいると思った。
そして、まさかね? と本当に果穂が殺されたら……。そう焦る気持ちもふつふつと湧いてきた。
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