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しかし、インターホンは何度も何度も押されて、家中に響いた。誰かが出てくるまで絶対に諦めないという強い意志を感じて、睦美は布団から抜け出してリビングに向かい、モニターの前に立った。モニターにはピエロのお面をつけた人物が移っていた。
「ヒッ!」
短くそう叫んでその場にしゃがみ込むと、ピエロはカメラに封筒を見せてからいなくなった。
睦美は恐る恐る玄関に向かった。
無視することを拒むような血のように真っ赤な封筒がドアの下の隙間から、入れられていた。睦美は恐る恐る封筒を拾った。
封筒にはSMCとだけ書かれていた。
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