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「ランダムに血縁者をって……。お父さんか、お母さんを殺すってこと?」
睦美はパニックになった。自宅にわざわざ封筒を持ってきたのは、睦美の住んでいる場所を知っているということをアピールするために違いない。
逃げられないと思った。
インターホンのモニターに映っていた不気味なピエロがまたやってきて、今度は殺されるかもしれない。自分だけでなく、両親もころされるかもしれないのだ。
睦美は覚悟を決めてアプリを開いた。
メッセージが沢山届いていた。最初の果穂が殺されたメール以外の未読をどんどん開いていく。
ほとんどが、アプリを開くよう呼びかけるものと、注意事項だった。
そして、驚いたことに交換殺人のグループのメンバーのプロフィールを見ることができた。
本当にこの中の一人が果穂を殺したのだろうか?
プロフィールの写真を一人一人確認していくけれど、誰が殺したかなんて見当もつかなかった。
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