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気づけば朝になっていた。
睦美はしまったと思った。沢山二人で話をするためのパジャマパーティだったはずなのに、寝てしまったからだ。
「果穂、ごめん。私寝落ちしちゃったね。せっかく久しぶりにいっぱい話せると思ったのに」
「ううん。別にいいよ。あ、悪いんだけどさ、今日親が帰ってきたら一緒に出かける予定だから、それ食べたら帰ってくれる?」
「え? でも昨日は……」
「ごめんごめん。忘れてた」
日曜日の朝だから、ゆっくり遊べると果穂は言っていた。でも、忘れていたならしかたないと睦美は思い、追い出されるようにして、果穂の家を出た。
まさか、それが地獄のはじまりだと、睦美に想像できるはずもなかった。
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