全てはチートスキルのために!

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全てはチートスキルのために!

 ぼけーと道を歩いていたらうっかり赤信号で横断歩道を渡ってしまい、トラックにはねられて人生終了となった俺。  気づけば真っ暗闇の中で、女神様と遭遇しておりました。 「こ、これは!もしや噂に聞く異世界転生ってやつっすか!」 「モチのロンです勇者様!これが異世界転生ですわ!!」 「おおおおおおおおおおおお!」  なんか女神様のギャグ(?)が古すぎるような気がしないでもないが、とりあえずツッコミは置いておこう。  俺はうきうきしながら、金髪ボインなおねーちゃんに詰め寄った。ずっと引きこもりで、ろくに仕事もできず女にモテたこともなくゲームさえやりつくして死んだように生きてきた俺。ついに、念願の“楽して異世界でハッピーな人生を送る”が叶えられる時が来たというわけだ! 「てことは、チートスキルが貰えるのか?」 「はい、もちろんでございますよ」 「うおおおおおおおおおおおお!どんなの?どんなの!?」 「どんな美女にもモテモテのスキル、どんな敵相手にも無双しまくれるスキル、どこでも現代の便利な道具がお取り寄せできる通販スキル、どんな場所にも畑が作れて楽に農業ができる楽々スローライフスキルなど、人気のスキルを各種取り揃えてあります。もちろん、貴方様はこの全てを入手することができますよ」 「最高じゃねえか!」  そのへん、全部欲しいスキルだ。俺は小躍りした。 「ただし」  女神はパン!と手を叩いて言ったのだった。 「今のは最上レベルのスキルでして、解禁されるまでは時間がかかります。まずは、一つずつ条件を満たして下級スキルから解放していってくださいね」
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