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「坂牧さんの言っている事はごもっともだと僕も思います。
ここからは、僕個人の意見です
真守君とは、小学校から大学まで同級生です。
彼は、昔から自分の生い立ちを恨み呪ってました。
他所の家庭を壊す原因になる自分は、ひっそり暮らすと中学生の頃から言ってました」
及川さんは、一呼吸起き話続ける
「彼は、本当に貴方に会うつもりは無かった。
ただ、母親の死期が迫り母の親戚も
疎遠。
彼は、結婚もするつもり無く孤独に生きて孤独に死んで行くつもりだと言ってます。それは、あまりにも悲し過ぎると思ってひと目でも
義理のお兄さん達に会わせたいと僕も思っての事です」
単なる同級生がこんなに親身になる
不思議に思ったが
身寄りの無い同級生が居たことがない俺にはわからない気持ちだ…
「わかりました、一晩考えさせてください」
俺は、頭を下げ足早に法律事務所を去った
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