プロローグ

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プロローグ

 今日は、ファイヤー王国第一王子である私の16歳の誕生日  貴族達は、華やな服装に身を包み 晴れ舞台の会場は祝福の歌で賑わいを見せている  長年、良好関係を築いている隣国のアイス王国の国王もその席に腰を下ろしている。 私はこんなにも心躍るなんて事は生まれて初めてだ。 さぁ、準備は整った。 あとは新しい人生を歩むための1歩を踏み出すだけだ。 第一王子成人の誕生祭開始まで残り10秒。 胸が更に追い打ちをかける様に高なる 3,2,1・・・ 「これより王子がご登場されます。 さぁ、皆様盛大な拍手を!」 司会者が合図と共に言い放った。 すると会場は花開くように来場者の拍手に包まれた。  私は緊張を解きしっかりと意識を固める。 そして、そこへと歩みを進めた 「私は ファイヤー王国の第一王子 スイ。本日の誕生日より、16歳になりました。これから先、より向上心を掲げて全力を尽くして参る。皆の者、私についてくるといい」 「おぉー!!!スイ王子、なんと言うお美しくて素敵な成長をなさったのだろう!ファイヤー王国は安泰だぁーっ!」 パリンッ! ん、何の音だろう?と思った矢先、 視界が一瞬で業火に焼き尽くされた 「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!」 人生とは残酷なものだ。と、この時思ったのが初めてであり 何かが私の中に芽を出した それは 復讐心、善心、改心、だった。 『心』というのは昔から今でさえも理解ができない不思議なものである これは、極周りの人間とは少し変わった「逞しい心」を生まれ持ち 失った国を新しく築く少年の物語
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