エピローグ

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エピローグ

君と出逢って…… 世界は明るくなった それまでの日々はいったい何だったんだろう ぎくしゃくとそれは日々繰り返され 景色に色は無く、ただそれだけの日常 そのなかに君は無くて…… そうか!今、気づいた 君は画家であり、太陽であり、母なんだね 気づくのが遅すぎるって? でも、気づかないよりいいでしょ 君は僕に聞いたね 「将来、2人でこうする?」と うん、と言ったらすぐ、「わかった」って言ってくれた そのとき、どんなに嬉しかったかわかる? 君が思っているよりも遥かに遥かに、心から嬉しかったんだ もちろん、本心からそう言ってくれたのもわかっているけれど でも、君からっていうところがそれ以上に、本当に嬉しかったんだ ありがとう いつも僕を見て護ってくれて どんな時も必ず気にして気づいてくれて そしていつも……。 どんな無様な姿でも、失敗しても、たとえ心を傷つけてしまっても 最後は必ず許してくれる、優しくて美しい君 なぜそうなのか、始めはわからなかったけど、今はわかっているよ 世界で誰よりも、僕だけが……ね いつも4文字は言うけど、なかなか人前でもう1文字が言えなくてごめん なぜそうなのか、聡い君は100も承知なんだけどね そして笑いながら頷くんだ 「わかってるし、知ってるよ!だってこっちも同じだから」って 僕を見つけてくれてありがとう 出逢えたこと、本当に奇跡だと思う もし偶然じゃなくて必然ならば、それは運命なんだよ だからこれから長い先も……。 願わくば、ずっと一緒にいられますように そしてあのときの、あの大切な約束を二人で果たそう そのときこそ、今度は僕もなるのだ 君だけの、本当の太陽に、画家に……
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